Audio Tag Editor

初めに

WAV, FLAC, MP3, M4A, DSF ファイルのタグ情報(メタデータ)を編集する Windows 向けデスクトップアプリです。

アルバムアーティスト、アーティスト、アルバム、ディスク番号、トラック番号、曲名、リリース日、ジャンル、作曲者、コメント、カバーアートの編集に対応しています。複数ファイルの一括編集、Undo / Redo、ファイル名 ⇔ タグ変換、MusicBrainz 等の Web API からのタグ取得、シェルコンテキストメニュー統合、日本語/英語 UI 切替など、実用的な機能を備えています。

v2.0 では実装言語を C# / .NET / WPF に全面的に書き直し、Windows 11 Fluent デザインを採用しました。

目次

  1. 主な機能
  2. 動作環境
  3. 配布ファイル
  4. 対応フォーマット
  5. 使い方
    1. 言語切替
    2. ファイルの読み込み
    3. タグの編集
    4. バッチ編集(複数ファイルの一括編集)
    5. カバーアート
    6. ファイル名 ⇔ タグ変換
    7. 検索と置換
    8. 大文字・小文字変換
    9. トラック番号の自動採番
    10. タグの全削除
    11. ID3v2 以外のタグチャンクを削除(WAV のみ)
    12. Web からのタグインポート
    13. タグ値の一括コピー / ペースト
    14. ファイル順序の変更
    15. CSV エクスポート / インポート
      1. エクスポート
      2. インポート
    16. シェルコンテキストメニュー
    17. Undo / Redo
    18. ID3v2 バージョン選択
  6. キーボードショートカット
  7. 設定の保存
  8. 技術情報
  9. 免責事項
  10. 更新履歴

主な機能

動作環境

OS
Windows 10 以降(Windows 11 でフルの Fluent / Mica 効果)
必須ランタイム
.NET 10 デスクトップランタイム (x64)。 Microsoft の公式サイトから無料で入手できます。インストールされていない状態で本ツールを起動すると、Windows がダウンロードページを案内します。

配布ファイル

Download
AudioTagEditor_v2.0.0.zip (約 1.09 MB)

対応フォーマット

WAV
無圧縮音声ファイル。ID3v2 タグで管理します。保存時に ID3v2 以外のタグチャンク(RIFF INFO / LIST/MID / IDVX)が存在する場合は自動削除し、タグの不整合を防ぎます。
FLAC
可逆圧縮音声ファイル(Free Lossless Audio Codec)。Vorbis Comment でタグを管理します。
MP3
非可逆圧縮音声ファイル。ID3v2 タグで管理します。
M4A
MP4 コンテナの音声ファイル。AAC および ALAC(Apple Lossless)に対応。MP4 ネイティブタグで管理します。
DSF
DSD(Direct Stream Digital)音声ファイル。ID3v2 タグで管理します。

使い方

Audio Tag Editor

言語切替

メニューバーの Language(日本語 / English)から UI 言語を切り替えられます。初回起動時のデフォルトは日本語。選択は %LocalAppData%\AudioTagEditor\language.json に保存され、次回以降は前回の選択で起動します。切替時はメインウィンドウが再生成されます。

ファイルの読み込み

タグの編集

バッチ編集(複数ファイルの一括編集)

カバーアート

ファイル名 ⇔ タグ変換

メニューバーの ツール から選択します。

タグからファイル名を変更...
タグ情報からファイル名を自動生成します。プリセットパターンの選択、またはカスタムパターンの入力が可能です。プレビューで確認してからリネームを実行します。リネーム先のファイル名が他のファイルと重複する場合、その行のみスキップされます。
ファイル名からタグを生成...
ファイル名からタグ情報を自動抽出します。こちらもプリセットまたはカスタムパターンに対応し、プレビューで確認後に適用します。

両ダイアログとも、トラック番号・ディスク番号のゼロパディング(01, 02, 03...)オプションがあります。

パターンで使用できるタグ変数:

{albumartist}, {artist}, {album}, {disc}, {track}, {title}, {date}, {genre}, {composer}

「ファイル名からタグを生成」では、上記に加えて {string} をワイルドカードとして使用できます。任意のテキストにマッチしますが、タグとしては取り込まれません。ファイル名に含まれる不要な部分を読み飛ばすのに使います。

パターン例:

{track} - {title}                  → 01 - Come Together
{track} - {albumartist} - {title}  → 01 - The Beatles - Come Together
{string}{track} - {title}          → xyz01 - Come Together(先頭の不要文字列をスキップ)

検索と置換

メニューバーの 編集検索と置換... から選択します。

大文字・小文字変換

メニューバーの 編集大文字小文字変換... から選択します。

UPPER CASE
全て大文字に変換します。
lower case
全て小文字に変換します。
Title Case
各単語の先頭を大文字に変換します。アポストロフィを含む単語(don't → Don't)も正しく処理されます。

トラック番号の自動採番

メニューバーの ツール自動採番... から選択します。

タグの全削除

メニューバーの ツール全タグを削除... から選択します。選択中のファイル(未選択時は全ファイル)の全タグとカバーアートを一括削除します。

ID3v2 以外のタグチャンクを削除(WAV のみ)

メニューバーの ツールWAV から ID3v2 以外のタグチャンクを削除... から実行します。WAV ファイルに含まれる RIFF INFO / LIST/MID / IDVX チャンクを手動で削除できます。ID3v2 タグは保持されます。

なお、WAV ファイルのタグを保存する際は、これらのチャンクが存在する場合は自動的に削除されます。ID3v2 タグとの不整合を防ぐための仕様です。

Web からのタグインポート

メニューバーの ファイルWeb からタグをインポート... から選択します。

タグ値の一括コピー / ペースト

ファイルテーブルのセル上で右クリックすると、そのカラムに応じたコピー / ペーストメニューが表示されます。

対象カラム
すべての編集可能カラム(コピー&ペースト対応)。Filename カラムはコピーのみ。Disc# / Track# はメニューを表示しません(自動採番をご利用ください)。
列をコピー
選択中のファイル(複数選択時)または全ファイルのタグ値を改行区切りでクリップボードにコピーします。全行の値が同一の場合は1行のみコピーされます。
列にペースト
クリップボードの複数行テキストを対象ファイルに1行ずつ順に貼り付け、即座にディスクに保存します。

Title 列にペーストすると専用ダイアログが開き、クリップボードのテキストから「先頭のトラック番号」「末尾の再生時間表記」などを正規表現で除去できます。各行ごとに整形結果をプレビュー・編集してから適用可能です。

この機能は Undo に対応しています。

ファイル順序の変更

ツールバーの 上へ / 下へ ボタンで、選択したファイルの表示順を手動で変更できます。トラック番号の自動採番と組み合わせると便利です。テーブルを列ヘッダーでソート中でも、Move Up/Down 実行時にソートが解除され並び順がそのまま反映されます。

CSV エクスポート / インポート

メニューバーの ファイルタグを CSV にエクスポート... / CSV からタグをインポート... から実行します。

エクスポート

インポート

シェルコンテキストメニュー

メニューバーの ツールシェルコンテキストメニューを登録... でエクスプローラの右クリックメニューに「Audio Tag Editor で開く」を追加できます(HKCU 配下、管理者権限不要)。シェルコンテキストメニューを解除 でいつでも除去可能。複数ファイルを選択して開いた場合は単一プロセスで一括読み込みされます。

Undo / Redo

Ctrl+Z(または 元に戻す ボタン)で直前の操作を取り消し、Ctrl+Y(または やり直し ボタン)で再適用できます。最大20回分の履歴が保持されます。

Undo 可能な操作:

ID3v2 バージョン選択

ツールバーのラジオボタンで、WAV / MP3 / DSF ファイルに使用する ID3v2 バージョンを選択できます。

ID3v2.3
デフォルト。最も互換性が高く、多くのプレイヤーで対応しています。
ID3v2.4
より新しい規格。UTF-8 を標準サポートしますが、一部の古いプレイヤーでは認識されない場合があります。

キーボードショートカット

キー 動作
Ctrl+O ファイルを追加
Ctrl+S 保存(単体 / バッチ自動判定)
Ctrl+Z 元に戻す(Undo)
Ctrl+Y やり直し(Redo)
Ctrl+A 全ファイル選択
Escape 選択解除
Delete 選択ファイルをリストから除外
Ctrl+Q 終了

設定の保存

以下の設定は %LocalAppData%\AudioTagEditor\ に自動保存され、次回起動時に復元されます。

window.json
ウィンドウの位置・サイズ・最大化状態。最大化前のサイズも保持されます。
language.json
UI 言語の選択(日本語 / 英語)。

技術情報

開発言語
C# 13
フレームワーク
.NET 10 / WPF
タグ処理ライブラリ
TagLibSharp 2.3.0(MIT License)
使用 Web API
MusicBrainz(タグ検索)、Cover Art Archive(カバーアート)、iTunes Search API(カバーアートのフォールバック)。いずれも認証不要。
配布形態
framework-dependent ビルド(ReadyToRun による事前 JIT 適用済み)。実行には別途 .NET 10 デスクトップランタイムが必要です。

免責事項

更新履歴

2026年5月 v2.0
実装を C# / .NET 10 / WPF に全面書き直し。主な変更点:
2026年2月 v1.1
テーブルの右クリックメニューによるタグ値の一括コピー/ペースト機能を追加(Artist, Title, Composer, Filename)。
2026年2月 v1.0
初版公開。