FLAC ⇔ ALAC Converter

バージョン 1.0 | 最終更新: 2025年12月

概要

FLAC ⇔ ALAC Converterは、FLAC (Free Lossless Audio Codec) とALAC（Apple Lossless Audio Codec）の間で双方向の変換を行うロスレスオーディオフォーマットコンバーターです。音質を完全に維持し、すべてのメタデータを保持しながら、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にバッチ処理が可能です。

主な機能

✓ 双方向変換: FLAC → ALAC および ALAC → FLAC
✓ 音質劣化なしのロスレス変換
✓ サンプリングレートとビット深度を維持
✓ すべてのメタデータタグを保持
✓ アルバムアートワークを保持
✓ 複数ファイルとフォルダのドラッグ&ドロップ対応
✓ バッチ処理対応
✓ 元のファイルを保持（非破壊的）
✓ サブフォルダを自動的に除外
✓ 単一実行ファイル（インストール不要）

システム要件

項目	要件
オペレーティングシステム	Windows 11（Windows 10でも動作可能）
FFmpeg	必須（システムPATHに追加する必要があります）
ディスク容量	変換後のファイルを保存できる十分な空き容量

⚠ 重要: このツールを使用する前に、FFmpegをインストールしてシステムPATHに追加する必要があります。

インストール

ステップ1: FFmpegのインストール

1. FFmpeg公式サイトからダウンロード: https://ffmpeg.org/download.html

2. ダウンロードしたアーカイブを任意のフォルダに解凍（例: C:\ffmpeg）

3. FFmpegをシステムPATHに追加:

「システムのプロパティ」→「詳細設定」→「環境変数」を開く
「システム環境変数」の「Path」を編集
FFmpegのbinフォルダへのパスを追加（例: C:\ffmpeg\bin）
「OK」をクリックして保存

4. コマンドプロンプトを開いて ffmpeg -version を入力し、インストールを確認

ステップ2: FLAC ⇔ ALAC Converterのセットアップ

1. flac_alac_converter.exe を任意のフォルダに配置

2. インストール不要 - すぐに使用可能です！

使い方

方法1: ドラッグ&ドロップ（推奨）

1. Windowsエクスプローラーで1つ以上のFLACまたはM4Aファイルを選択

2. flac_alac_converter.exe (あるいはそのショートカット)にドラッグ&ドロップ

3. 変換が完了するまで待機

4. 変換されたファイルは元のファイルと同じフォルダに作成されます

方法2: フォルダ処理

1. FLACまたはM4Aファイルを含むフォルダを選択

2. フォルダを flac_alac_converter.exe (あるいはそのショートカット)にドラッグ&ドロップ

3. フォルダ内のサポートされているすべてのファイルが処理されます（サブフォルダは除外）

ℹ 注: FLACとM4Aファイルを同じバッチで混在させることができます。ツールは自動的に形式を検出し、適切に変換します。

変換の詳細

FLAC から ALAC

入力: .flac ファイル
出力: .m4a ファイル（ALACコーデック）
保持: サンプリングレート、ビット深度、メタデータ、アルバムアートワーク

ALAC から FLAC

入力: .m4a ファイル（ALACコーデックのみ）
出力: .flac ファイル
保持: サンプリングレート、ビット深度、メタデータ、アルバムアートワーク

⚠ 重要: このツールはALACコーデックを含むM4Aファイルのみを処理します。AACや他のコーデックを含むM4Aファイルはスキップされます。

対応仕様

パラメータ	対応
サンプリングレート	FLACとALACがサポートするすべてのレート（例: 44.1kHz, 48kHz, 96kHz, 192kHz）
ビット深度	16ビット、24ビット、32ビット
チャンネル数	モノラル、ステレオ、マルチチャンネル
メタデータ	タイトル、アーティスト、アルバム、ジャンル、日付、トラック番号、作曲者など
アルバムアートワーク	JPEG、PNG（埋め込み画像）

出力例

コンソール出力の例:

============================================================
FLAC <-> ALAC Converter
============================================================

Found 3 file(s) to process.

Converting: Song1.flac -> Song1.m4a
Success: Song1.m4a

Converting: Song2.flac -> Song2.m4a
Success: Song2.m4a

Converting: Song3.m4a -> Song3.flac
Success: Song3.flac

============================================================
Conversion completed!
Success: 3, Failed: 0, Skipped: 0
============================================================

Press Enter to exit...

トラブルシューティング

エラー: "FFmpeg not found!"

解決方法: FFmpegがインストールされ、システムPATHに追加されていることを確認してください。PATHに追加した後、コンピュータを再起動してください。

ファイルがスキップされる

解決方法: M4AファイルにALACコーデックが含まれているか確認してください。AACや他のコーデックを含むファイルは自動的にスキップされます。

エラーメッセージが表示されて変換が失敗する

解決方法:

入力ファイルが破損していないか確認
フォルダへの書き込み権限があるか確認
十分なディスク容量があるか確認
FFmpegが正しくインストールされているか確認

技術情報

オーディオ処理

変換エンジン: FFmpeg
ALACエンコーダー: FFmpegネイティブALACエンコーダー
FLACエンコーダー: FFmpegネイティブFLACエンコーダー
音質: ロスレス（ビット完全）

ファイル処理

元のファイル: 保持（削除・変更されません）
出力場所: 入力ファイルと同じフォルダ
命名規則: 元のファイル名に新しい拡張子
上書き保護: 有効（-yフラグを使用）

制限事項

FFmpegのインストールが必要
指定されたフォルダ内のファイルのみを処理（サブフォルダは除外）
M4AファイルはALACコーデックを含む必要があります（AACや他のコーデックは非対応）
Windows専用（このバージョン）

ベストプラクティス

変換前に元のファイルのバックアップコピーを常に保管してください
元のファイルを削除する前に変換されたファイルを確認してください
十分なディスク容量を確保してください（変換後のファイルは大きくなる場合や小さくなる場合があります）
より良い整理のためにバッチでファイルを処理してください
ファイル管理を改善するために意味のあるフォルダ構造を使用してください

よくある質問

Q: このツールは音質を低下させますか？

A: いいえ。FLACとALACは両方ともロスレス形式です。相互変換しても元の音質の100％が保持されます。

Q: AACファイルをFLACに変換できますか？

A: いいえ。このツールはロスレスなFLAC ⇔ ALAC変換専用に設計されています。AACは非可逆形式であり、サポートされていません。

Q: 元のファイルはどうなりますか？

A: 元のファイルは削除または変更されません。ツールは元のファイルと並んで新しい変換済みファイルを作成します。

Q: サブフォルダを処理できますか？

A: いいえ。現在のバージョンは指定されたフォルダ内のファイルのみを処理し、サブフォルダは処理しません。これはディレクトリツリー全体を誤って処理することを防ぐための設計です。

Q: なぜM4Aファイルがスキップされるのですか？

A: ツールはALACコーデックを含むM4Aファイルのみを処理します。M4AファイルにAACまたは他のコーデックが含まれている場合、スキップされます。

Q: FLACとALACのどちらがファイルサイズが大きいですか？

A: ファイルサイズは通常同程度ですが、オーディオコンテンツと各形式の圧縮効率によって若干異なる場合があります。両方ともロスレスであり、同等の圧縮率を実現します。

ライセンスとクレジット

このツールはオーディオ処理にFFmpegを使用しています。FFmpegはLGPL/GPLの下でライセンスされています。 FFmpegの詳細については、https://ffmpeg.org/ をご覧ください。

バージョン履歴

バージョン	日付	変更内容
1.0	2025年12月	初回リリース

FLAC ⇔ ALAC Converter | ロスレスオーディオフォーマットコンバーター
質問やサポートについては、上記のドキュメントを参照してください。