MiCoFine

初めに

MiCoFine GUI
MiCoFine GUI

MiCoFine (ミコファイン) は、耳コピ専用のメディアプレーヤーです。音楽ファイルでも動画ファイルでも、同じように扱えます。

耳コピでやることは、だいたい決まっています。同じところを何度も聴く。少し戻してもう一度聴く。速さを落として細かい動きを追う。カポや半音下げの音源に合わせる。MiCoFine は、この 4 つをキー 1 つずつでできるようにしたプレーヤーです。

再生そのものは MPC-NE の再生部分をそのまま使っているので、ASIOWASAPI 排他モードに対応しています。

ダウンロード (動作環境をご確認の上ご利用ください)

目次

  1. 動作環境
  2. ダウンロード
  3. インストールとアンインストール
  4. 対応フォーマット
  5. 使い方
    1. ファイルを開く
    2. ツールバー
    3. 区間リピート
    4. 少し戻して、すぐ再生
    5. 速さと音の高さ
    6. 音の出力先
    7. メニューバー
    8. 設定
    9. キー割り当て
  6. ユーザーデータ
  7. 免責事項
  8. 使用ライブラリ
  9. 更新履歴
  10. 開発者情報

動作環境

ダウンロード

MiCoFine_v1.0.0_beta.zip (v1.0.0 beta, 58.3 MB)
ZIP 形式です。インストーラーはありません。
本バージョンは beta 版です。動作の確認は開発者の環境で行っていますが、想定していない不具合が残っている可能性があります。

インストールとアンインストール

インストール

ダウンロードした ZIP を、書き込みのできる場所へ展開してください (C:\Program Files の下は避けてください)。展開したフォルダの中の MiCoFine.exe を実行すれば起動します。

新しいバージョンに入れ替えるときは、フォルダの中身を新しいもので上書きしてください。設定は別の場所 (ユーザーデータ) にあるので、そのまま引き継がれます。

アンインストール

展開したフォルダごと削除してください。設定も消す場合は、エクスプローラーのアドレスバーに %AppData%\MiCoFine\ と入れて開き、フォルダごと削除してください。レジストリは使用していません。

対応フォーマット

音声ファイル
.wav / .w64 / .flac / .mp3 / .m4a / .m4b / .aac / .ogg / .oga / .opus / .wma / .dsf / .dff / .ape / .aif / .aiff / .tak / .wv / .tta / .mka
動画コンテナ
.mp4 / .m4v / .mkv / .webm / .avi / .mov / .wmv / .flv / .ts / .m2ts / .mts / .mpg / .mpeg / .vob / .ogv / .3gp
音声ストリームを含まない動画 (映像のみのファイル) は再生できません。開いた場合はその旨を表示します。
DVD の VOB ファイル
パソコン上の .VOB ファイルを単体で再生できます。コピー防止 (CSS) の解除は行いません。暗号化されたままのディスクは再生できません。
音声チャンネル数
音声はステレオ (2ch) で出力します。5.1ch などを含むファイルも再生できますが、2ch にまとめてから出力します (チャンネルを捨てるのではなく合成します)。

使い方

このページに書いてあるキーや数値は、すべて初期値です。キーの割り当ては「ファイル → キー割り当て」、戻る量やループの設定は「ファイル → 設定」から、いつでも変更できます。

ファイルを開く

ツールバーの一番左のボタン、または「ファイル → 開く」 (Ctrl+O) で開きます。ウィンドウへファイルをドラッグ & ドロップしても開けます。

一度開いたファイルは、閉じるときに再生位置と A / B 点を記録します。次に同じファイルを開くと、そこから始まります。

開いたファイルが動画なら、ウィンドウの中央に映像を映します。音声だけのファイルのときは、代わりに default-cover.png という画像を出します (ファイルに埋め込まれたジャケットの絵は使いません)。この画像は好きなものに差し替えられます (→ ユーザーデータ)。

ツールバー

左から順に、ファイルを開く / 再生・一時停止 / 停止 / A / B / ループの入切 / 音量 / 速さ / 音の高さ / 設定 / キー割り当て、が並んでいます。

A・B・ループの 3 つは、押した状態が背景の色で分かります。A と B は右クリックでその点だけ消せます

音量・速さ・音の高さの 3 つはスライダーです。マウスでつまんで動かすほか、スライダーの上でマウスホイールを回しても動きます。音の高さは 1 回で半音、Ctrl を押しながらだと細かく動きます。速さと音の高さは、右クリックで元の値に戻ります。

映像を映している部分は、左クリックで再生・一時停止できます。その上でマウスホイールを回すと音量が変わります。

区間リピート

耳コピの中心になる機能です。

  1. 繰り返したいところの頭が鳴った瞬間に Q を押します (A 点)
  2. 終わりまで来たら W を押します (B 点)
  3. E でループが入ります。以降、A から B までを回り続けます

耳で置いた点は、たいてい少しずれます。Z で A 点を早く、X で遅く、C で B 点を早く、V で遅く、それぞれ 10 ミリ秒ずつ動かせます。Shift を足すと 100 ミリ秒です。鳴らしたまま動かせるので、回しながら詰めていけます。

R で A・B の両方を消します。片方だけ消したいときは、ツールバーの A または B のボタンを右クリックしてください。

設定で次の 2 つを変えられます。

ループ間の無音
B 点から A 点へ戻るときに、0 / 0.5 / 1 / 1.5 / 2 / 3 秒の無音を挟みます。「聴く」と「弾く」を交互にやるときに使います。
繰り返し回数
無限、または 1 / 2 / 3 / 5 / 10 回。決めた回数を回り終えると A 点で一時停止します。

少し戻して、すぐ再生

A / S / D で、それぞれ 500 / 1000 / 2000 ミリ秒戻ります。止まらずそのまま鳴り続けます。聴き逃したフレーズをもう一度、という操作が片手でできます。

連打すれば戻った分だけ累積します。A を 3 回押せば 1.5 秒前です。進む方は J / K / L で、同じ 3 段階です。

ループが入っているときは、A 点より前へは戻りません (区間の中で動きます)。

速さと音の高さ

速さ (音の高さは変わりません)
F で遅く、G で速く、H で 100% に戻ります。範囲は 25% 〜 200%。動画なら映像も一緒に遅くなるので、速いパッセージの運指を目で追えます。
音の高さ (速さは変わりません)
T で下げ、Y で上げ、U で元に戻ります。1 回で半音、上下 1 オクターブまで。スライダーの上でホイールを回しても半音ずつ動き、Ctrl を押しながらだと 5 セント (初期値) ずつ動きます。

音の高さを変えるのは、カポを付けた音源に自分のギターを合わせる半音下げの曲をレギュラーチューニングのまま弾く音源のチューニングがわずかにずれているのを合わせるといった用途を想定しています。

速さと音の高さは、アプリを終了すると元に戻ります。

音の出力先

メニューの「出力」から、いつでも切り替えられます。

ASIO
オーディオインタフェース / DAC のメーカーが用意した専用ドライバーへ、Windows のミキサーを通さず直接届けます。遅れが最も少なく、音質の面でも有利です。ドライバーを入れている機器があるならこれを選んでください。
WASAPI 排他
Windows の仕組みを使いながら、選んだデバイスを MiCoFine が占有します。ミキサーを通らないので、こちらも音質の面で有利です。ASIO ドライバーが用意されていない機器でも使えます。
WASAPI 共有
他のアプリと同じように、Windows のミキサーを通して鳴らします。他のアプリの音と一緒に鳴らせます。

選んだ出力先が使えなかったとき (ASIO を他のアプリが使用中、など) は、WASAPI 共有に切り替えて再生を続けます。設定は書き換えないので、次に起動したときは元の出力先に戻ります。

ファイル
開く / 設定 / キー割り当て / ユーザーデータフォルダを開く / 終了。
表示
常に手前に表示。譜面ソフトや指板図のソフトと並べて使うときにチェックを入れてください。
出力
音の出力先の選択。
言語
日本語 / English。アプリを再起動せずに切り替わります。
ヘルプ
ReadMe (このページを開きます) / バージョン情報。

設定

「ファイル → 設定」で開きます。

設定ダイアログ
ウィンドウ
起動時の位置と大きさを「前回終了時のもの」にするか「決めた値」にするかを選べます。決めた値は、今のウィンドウの位置と大きさをボタン 1 つで取り込めます。
ループ
ループ間の無音 (0 / 0.5 / 1 / 1.5 / 2 / 3 秒) / 繰り返し回数 (無限、1 / 2 / 3 / 5 / 10 回) / ファイルを開き直したときに前回の位置と A / B を復元するかどうか。
跳ぶ量と微調整の幅
戻る・進むの 3 段階 (小 / 中 / 大)、A / B の微調整の 2 段階 (細 / 粗)、速さの 1 段、音の高さの微調整 (Ctrl + ホイール) の量。
ASIO
出力に ASIO を選んでいるときだけ効きます。ファイルのサンプルレートをそのままドライバーへ渡すか、決めたレートへ変換してから渡すか。鳴り出しまでの無音の長さも調整できます (頭が切れるときは長く、鳴り出しが遅いときは短く)。

キー割り当て

「ファイル → キー割り当て」で、すべての操作のキーを変更できます。初期値は次のとおりです。

キー割り当てダイアログ
再生
Ctrl+O 開く / Space 再生・一時停止 / Esc 停止
戻る・進む
A S D 戻る (小 / 中 / 大) / J K L 進む (小 / 中 / 大)
区間リピート
Q A 点を置く / W B 点を置く / E ループの入切 / R A・B を消す
A / B の微調整
Z X A 点を早く / 遅く / C V B 点を早く / 遅く (いずれも Shift を足すと粗い方の幅)
速さ
F 遅く / G 速く / H 100% に戻す
音の高さ
T 下げる / Y 上げる / U 元に戻す

「A 点だけ消す」「B 点だけ消す」「音の高さの微調整」は、初期値では割り当てがありません。必要なら自分で割り当ててください。

ユーザーデータ

設定と再生位置の記録は、すべて %AppData%\MiCoFine\ の中にまとまっています。メニューの「ファイル → ユーザーデータフォルダを開く」から一発で開けます。

settings.json
設定。出力の選択 / ウィンドウの位置と大きさ / 音量 / ループの無音と回数 / 復元するかどうか / 跳ぶ量と微調整の幅 / キーの割り当て / 表示言語 / 常に手前に表示 / ASIO の細かい設定。
resume.json
ファイルごとの前回の再生位置と A / B 点 (最大 500 件)。
diagnostic.log
動作の記録です。不具合のご報告をいただくときに添えていただけると、原因を追いやすくなります。起動のたびに書き直されるので、症状が出た直後のものをお送りください。

MiCoFine.exe と同じフォルダにある default-cover.png は、映像の無いファイルを再生しているときと、何も開いていないときに表示する画像です。同じ名前の画像に差し替えれば、好きな絵を出せます。

免責事項

使用ライブラリ

同梱しているライブラリのライセンス全文は、配布物の THIRD-PARTY-NOTICES.txt に収めています。

FFmpeg (LGPL v3) / © FFmpeg developers
音声・動画ファイルの読み取り、デコード、リサンプル、スケーリング、および速さと音の高さの変更に使用しています。ネイティブ DLL (avcodec / avfilter / avformat / avutil / swresample / swscale) は BtbN FFmpeg-Builds による FFmpeg 8.1 系の LGPL ビルド (GPL コンポーネント無効) を無改変で同梱しています。DLL は動的リンクのため、同一メジャーバージョンの互換ビルドへ差し替え可能です。FFmpeg のソースコードは ffmpeg.org から入手できます。
FFmpeg.AutoGen (MIT License) / © Ruslan Balanukhin
FFmpeg ネイティブ API の C# バインディング。MiCoFine から FFmpeg を呼び出すための橋渡し層として使用しています。
NAudio (MIT License) / © Mark Heath
.NET 向けオーディオライブラリ。WASAPI (共有 / 排他) 出力、および ASIO 出力のラッパーとして使用しています。
Vortice.Windows / Vortice.Mathematics (MIT License) / © Amer Koleci
Direct3D 11 等の .NET バインディング。動画フレームの GPU 内処理 (色空間変換、表示用サーフェスへの受け渡し) に使用しています。
SharpGenTools (MIT License) / © Alexandre Mutel, Jeremy Koritzinsky
Vortice.Windows が COM 相互運用に使用するランタイムライブラリ。依存ライブラリとして同梱しています。

ASIO is a trademark and software of Steinberg Media Technologies GmbH.

更新履歴

2026年9月 v1.0.0_beta
最初の公開版。

開発者情報

開発者 Noriya
E-mail noriyahd28v@gmail.com
ご質問やフィードバックがございましたら、上記連絡先までお気軽にお寄せください。不具合報告の場合は、メニューの「ファイル → ユーザーデータフォルダを開く」から diagnostic.log を取り出して添付していただけると助かります。