「HEARTLAND」直訳すると「心の地」です。今までで一番自分の内面を見つめた作品になったと思います。「JOURNEY」以降作曲に悩むこともありましたが、納得出来るアルバムが完成したことをとても嬉しく思っています。是非たくさんの方に聴いていただきたいです。
サウンドに関しては今までで一番自然な仕上がりになりました。機材はもちろんですが、エンジニアの方のマイキングも要ですね。
コピーする時、ついつい先に進んでしまいがちになると思いますが、焦らずに少しずつ取り組んでいただけたらと思います。リズムのある曲は、覚えたら必ずクリックなどを使って練習してください。上手く弾けない所は、極端にゆっくりのテンポで練習してみてください。楽譜では表現出来ない部分もありますので、音源をよく聴いて取り組んでください。あとはもちろんこちらのサイトを参考にしてください。
「HEARTLAND」楽しんでいただけたら嬉しいです。
Title | Tuning | Capo | BPM |
---|---|---|---|
Shining Road | CGDGBD | 2f | 130 |
渚 de Slow Time | CGDGBD | 4f | |
僕らの冒険 | CGDGAD | 2f | 128 |
ナミダノアト | CGDGBD | 2f | |
蝉しぐれ | CGDGAD | 3f | |
DareYami | CGDGBD | 3f | 118 |
if | CGDGBD | 2f | |
Feel so Good | CGDGBD | 4f | 138 |
茜空 | CGDGAD | 4f | |
Story of Life | CGDGBD | 2f |
オープニングを飾るのは、彼らしいテンポのある軽快なメジャー曲。西村歩奏法の要とも言える、低音弦による「チャ」が心地良いリズムを作っている。タイトルイメージは宮崎市から日南海岸への道のり。晴天の太平洋を望みながらのドライブはとても良い景色で最高とのこと。
イントロのフレーズが正に"Shining"だ。
Bメロの流れがすごく好きだ。譜面では表示していないが、26及び30小節目は中指で4弦2フレットを押さえておくとベター(コード以外の音の共振防止のため)。
アウトロのフレーズはちょっとシュールな感じ。それと、ラストのコードを一瞬で押さえるのはやや難しく感じるかもしれない。
彼が神奈川県でライブする時によく利用されるスペースである「渚小屋」で、逗子の海を見ながらゆったりと過ごす時間、というイメージだろうか。
まず特徴的なのは、本編を挟んでイントロとアウトロでゆったりとした同じフレーズが使われていることだ。
Bメロでは、ちょっとした運指に苦労するかもしれない。20小節目では薬指で5弦4弦を同時に押さえている。
あと、所々に不協和音?と思われるフレーズが散りばめてあって、独特のアンニュイな雰囲気を醸し出している。
テンポのあるメジャー曲だが、全体としては大きなゆったりとしたテンポで、毅然と前へ進んで行くんだという決意が感じられるイメージ。
サビ(Cパート)に入る前のフレーズがなんとも印象的だ。
小学校低学年の頃でしょうか。スポーツで負けたりとか、悔しい想いをした、そんな子どもの頃の心情をイメージして作った曲です。
非常にゆったりしたバラードだが、サビは 2nd Album「Gratitude」収録の「かえりみち」にも通じる、半音チョーキングとスライドを組み合わせたブルージーなフレーズが炸裂。
そのサビに続くのは、ゆったりとしたベースパターンの上に音が積み重なっていくことで、逆に寂しさがじわじわ感じられるニクいフレーズ。
辞書によると、蝉しぐれとはたくさんの蝉が鳴いている様を時雨の降る音に例えて言う語。(夏の季語)
という意味。曲調としては 2nd Album「Gratitude」収録の「夏の記憶」を彷彿とさせるが、彼自身の原風景を表現しているという点ではベクトルは同じと言えるだろう。しかしながら、音使いではより純日本的な感性が色濃く出ており、後半に弾かれる琴のようなフレーズは特に印象的だ。
上のフレーズに続くパートは、リズムを取るのがちょっと難しいかもしれない。何回も聴き込んで身体で覚えよう。
エンディングに入る部分では、ベース音にハーモニクスを使った彼らしいフレーズが出てくる。ここは運指に悩む可能性が高いので、本人による運指を示しておく。
宮崎県では、「疲れた」を「だれた」と言いますが、そのだれをやめる(止める)ために一杯呑むことを「だれやみ」と言います。
一日の疲れを癒すために晩酌することや、焼酎を飲んで一日の疲れを癒そうなどという時に、「だれやみしよう」などと使用します。
イントロは短いが非常にカッコいいブルージーなフレーズだ。頭の5弦開放のベース音はパームミュート(P.M.)を忘れずに。
こういった曲は弾いているうちにどんどんテンポが速くなってしまいがちだが、そこをうまくコントロールして酔っぱらってしまい過ぎない感じが出ていると思う(笑)。練習時はメトロノームが必須だ。
後半のAメロの繰り返し部分。赤い矢印で示したような細かいスライドを入れている。よく聴いてタイミングを体で覚えよう。
もしあの時違う選択をしていたらどういう未来が待っていたのだろう。皆さんもそう考える時があると思います。
非常にセンシティブなバラードの大作だ。この曲を弾いてみたいと思う人はきっとたくさんいると思う。ゆったりしたテンポなので弾くのはそれほど難しくないだろうと思うかもしれない。が…
11小節目で「え?!」ってなる運指が普通に出てくる(汗) 薬指で9フレットの5〜3弦を同時に押さえている。
Bメロでも独特な運指が出てくるので苦労する人もいるだろう。左手薬指のコントロールが難しい。
サビ直前のフレーズも運指に悩む人がかなりいると思われる。慣れないと厳しいかもしれないが、やっているうちに何とかなるものである…多分。
サビの部分は万民の心を打つフレーズだろう。ただ二拍目裏でベース音を一瞬にして入れ替えているため、弾けるようになるには右手親指に注意を払う必要がある。更に26小節目では、6弦開放を弾いた直後に4弦開放を弾くと同時に6弦開放を右手親指の腹でミュートする、という高等テクニックが要求される。まずはゆっくりしたスピードで練習しよう。
ジョギング後の爽快感。テンポは割と速めのメジャー曲で、気持ちの良さがにじみ出ている。イントロのフレーズがその後も繰り返し使われ、一つのキーワード的なものになっている。
アウトロでは、そのイントロのモチーフのベース音を入れ替えて進行させて、いかにも彼らしい展開になっていて好きだ。
1st Album「emotion」収録の「夕暮れハート」と同様に、夕暮れの切なさを強くイメージして作られた曲。私が最初に今回のアルバムを通して聴いた時に、一番印象に残った曲だ。ところが実は、アルバム収録から外されそうになった曲らしい(汗)
イントロのフレーズ。シンプルなラインではあるが、独特な切なさが漂っている。
Aメロに入ったら11小節目の運指に苦労するはず。ただ、こう押さえないと弾けないので練習するしかない(汗)
そして何と言ってもサビのフレーズが秀逸だ。まるでキーボードで弾いているような錯覚に陥るのだが、音は当然ギターなのでなんとも不思議な気分にさせられる。ある意味彼の新境地の楽曲だと言えるのではなかろうか。
更にアウトロも印象に残るフレーズだ。1弦開放へのプリング・オフと共にポジション移動し音程を上げていく。左手の運指が整然としており且つメロディーが美しい。ギター弾きなら何度も練習したくなるフレーズだろう。
イントロが始まった瞬間「おっ!」と声を上げる人もいるだろう。この曲のミックスは若干中音域が膨らんだサウンドになっており、聴いている人をグッと惹き付ける。曲調は壮大なバラードで、感動的な映画のラストシーンのBGMとして使ってもらえそうな楽曲だ。
イントロ。ここを弾いてみるだけで、この曲の壮大なイメージが肌で感じられると思う。
サビ。ここは結構苦労する部分だ。特に22小節目から23小節目。1弦3フレットを小指で押さえた後、一瞬のうちに5フレット人差指セーハに移動。1弦の音をきちんと鳴らすのが難しいと思う。また23小節目の最後の3音は左手がかなり窮屈になるはず。指の柔軟性が必要になるところだ。
アウトロ。正に感動の嵐の部分。52小節目の頭のコードの響きが美しい。是非ガツンと決めたいところ。このアウトロは本当によく出来ていると思う。素晴らしい。